同じ登録でも、分析対象は三通り
Rodgersらの方法。重複しうる対象であり足し算できません。個人の回復予定ではありません。
| 分析 | 人数 | 調べた問い |
|---|---|---|
| 初回の比較 | 7,983 | 喫煙状態と少なくとも一つの初回質問票 |
| 四年間の年次測定 | 923 | 小さい追跡群での毎年の反復スコア |
| 悪化までの時間 | 4,642 | イベント分析に使える定期的な質問票の連続 |
数えたイベントは、臨床的な再発ではありません
Rodgersらは2011–2020年の登録資料を分析し、2021年にオンライン、2022年にBrain誌で発表しました。MSIS-29-PhysとMSWS-12は患者が身体への影響や歩行の困難を答える質問票です。MRI病変の数、臨床的再発、医師の神経学的診察を測ったものではありません。歩けない人は歩行質問票の対象から除かれました。
7,983人全員を四年間追跡したわけではなく、分析ごとの対象は本ページの比較表のように異なります。悪化までの時間の分析では、決められた幅の質問票スコア悪化を探しました。この「イベント」は点数の変化で、新しいMS再発の診断とは違います。
悪化が遅いことと、機能が戻ることを分ける
年齢、初回スコア、MSの病型、疾患修飾療法などを考慮しても、現在喫煙は早い悪化と関連していました。元喫煙者と生涯非喫煙者の有意差がないことは、完全に同じとの証明ではありません。同等性試験ではなく、両群が似た速さで悪化する場合もあります。
禁煙年数が長いほど既存の質問票スコアが良いという傾向は認められませんでした。四年間の分析でも各喫煙状態群の身体指標は時間とともに悪化しました。「禁煙で障害をリセット」という結論にはできず、個人の回復期限や再発しない年数も分かりません。MS治療変更の根拠にもなりません。
経過を自分への評価にせず、支援につなげる
オンライン登録は任意参加で、定期的に回答する人は全体とは異なります。喫煙は主に自己申告で、禁煙とともに別の健康行動が変わることもあります。統計調整ですべての差を取り除けず、無作為試験にはなりません。禁煙後も機能が悪化したからといって努力不足ではありません。
診療チームには「今の経過観察に禁煙支援をどう組み込めますか」と聞けます。新たな症状や変化をMS、離脱症状、他の原因のどれかと本ページで判断することはできません。医療者に相談してください。日本では厚生労働省の医療情報ネット(ナビイ)で医療機関を探し、対応内容を施設に確認できます。本ページに症状、薬、喫煙歴の入力は不要です。
覚えておきたいこと
出典
このページの主な記述は、以下の資料と照合しています。
- Brain / University of Plymouth author repository: Rodgers et al.: The impact of smoking cessation on multiple sclerosis disease progression (online 2021; Brain 2022), accepted manuscript: Methods, Results and Discussion
出典確認日: 2026-10-08
- 厚生労働省: 日本:医療情報ネット(ナビイ)
出典確認日: 2026-10-08
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